2001年  アンシュッツ社訪問こぼれ話 

 

 今年3月、エニスのスタッフがアンシュッツ社を訪問した際、射手にとって興味のある話がありましたのでご紹介いたします。

 第一点は、テストターゲットに使用している弾の件です。
 ARの場合はRWS社のR10、H&N社のフィナーレマッチの4.49Φ、 4.50Φを一通り使用しているという事ですが、訪問した時はほとんどH&Nを使っていました。
  
  
 SBの場合はRWS社の最高グレードR100が最近良い結果を出しているそうです。ただし、これはマシンレストの場合であって、実際に据銃がしっかりしていないと良い成績は出せないと思われます。フェデラルはワックスの塗りが少ないため安定していないとの事です。今年発売されたばかりのテネックスアルティメイトはまだテストしていないので未知数だそうです。  

                                                                                      
 このテネックスアルティメイトはエレー社が社運を賭けて開発した商品で、日本にも入荷しております。特徴としては、まず弾頭が少しワドカッター風で、その先端には小さな突起があります。火薬は1発ずつ電子装置にて計量されているので初速が一定しているという事で、かなり期待できます。

 


 第二点は、銃身のクリーニング方法です。                   
 アンシュッツ社のメカニックによると、ARとSBの場合はバリストー ルを真鍮ブラシに浸けてクリーニングしているとの事です。ブラシは銅ブラシでも良く、メカニックはブラシを往復させていました。ARは通常、モップを紐で引っ張ってクリーニングしますが、時々はブラシを使用します。ブラシを使用しないとライフリングの隅の部分が完全にクリーニングできません。ソルベントではなく、バリストールを使用するのは、ソルベントは強力すぎて銃身に悪影響を及ぼす可能性があるし、 ARとSBに関してはバリストールでも充分にクリーニングできるからだそうです。BBの場合は火薬の特性からソルベントが有効でメカニック自身も個人所有の大口径ライフルにはソルベントを使用していました。
 

 

 さて、このバリストールですが、アルカリ性の植物オイルで、銃身ばかりでなく表面の手入れや潤滑にも使用できます。かなり以前からある商品ですが、我が国では普及していないため当社で早速輸入してどの程度の効果があるのかテストしました。
 ソルベントの代表としてもっとも高性能なシューターズチョイスを選び、弾はラプア・ミダスを使用して、各100発射撃した後にクリーニングをして比較してみました。射撃後、VFGライフルクリーナー1個で7回拭き取り。全く同様にシューターズチョイスも使用してテストしました。写真の上がバリストール、下がシューターズチョイスを使用した場合で、左の1個が乾拭きです。この結果、バリストールが充分に銃身内の汚れを溶解していることが判ります。

 

 拭き取った後の銃身内にも忘れずにバリストールを塗っておきましょう。乾燥しないオイルですので長期保管にも使用できます。射撃前には初速の安定性のために、ライフルクリーナーで充分に拭き取ってください。 

 バリストールにはスプレー式(¥800)とビン入り(¥800)があり、いずれも50mlです。人体に無害のオイルですので安心して使用できます。